【ジャパンイーブックス WATCH】特許庁が、「意匠権」をわかりやすくまとめたガイドブックを発行
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特許庁は2023年8月、意匠制度の活用方法が4コマ漫画で分かるガイドブック「みんなの意匠権 十人十色のつかいかた」を発行した。印刷・デザイン業界においても著作権や肖像権については一定の認知がなされていると思われるが、「意匠権」についてはあまり周知されていないのではないだろうか。
実は、著作権の保護対象は「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属する著作物」であり、基本的には絵画や写真など一品物が対象。一方で、意匠権は「工業上利用することができる意匠」が保護対象で、基本的には量産品が対象となっている。これらの点についての誤認は多く、法的に「デザインは著作権の保護で十分」ではない。
例えば、クライアントから依頼された制作物の中でも特徴的なパッケージや販促ツールのデザイン、ウェブサイトや店舗内装など独自のブランディングに関わるデザイン、自社開発の製品や機能的アイコンなどについて、国内の他者(他社)による模倣品・類似品を排除したい場合は、意匠権の取得が必要になる。
冒頭で紹介したガイドブック「みんなの意匠権〜」は、意匠権になじみがない対象に向けて、意匠制度の基本やメリット、ビジネスに合わせた活用方法、特許や商標と比べれば容易な出願手続きの基本等を、わかりやすく1冊にまとめている。下記URLから当ガイドブックのPDFをダウンロードして、ぜひご一読を。
●経済産業省 特許庁・関連サイト
(*当ガイドブックPDFダウンロードページ)
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